晩飯を小説風に書いてみる2

 よくよく読んでみたら、味についてまるで説明していないじゃないか。言語化するのが下手なのが丸わかりだな。

 今日は先日購入しておいた、焼肉と野菜炒め。味噌汁は料理系Youtuberが紹介していた、鯖缶を使ったあら汁風だ。

 鯖缶を1缶丸々鍋に入れ、そこへ水と白だしを加える。白だしは大さじ2杯と紹介されていたが、どうにもしょっぱさを感じるのでやや少なめにする。

 鯖缶味噌汁の難点の一つが、すでにサバのボリュームがあるせいで、他の具材を入れるほどのキャパがないところだろう。きのこか蒸し大豆を追加しようとも思ったが、今日のところは味噌汁としてのバランスを考えて、豆腐とわかめに留めておく。その代わり、ネギはたっぷりだ。

 野菜炒めは昨日と同じく、フジッコで味付け。ちょっと水分があった方が馴染むと思ったので、中弱火で蒸し焼きにしてみる。味付けは野菜炒め:フジッコが3:2ぐらいにしようと思っていたのだが、ついつい入れすぎてほぼ同量になってしまった。フジッコがもともと醤油で味付けされているのでちょっと不安だ。

 素材や味付けがちょっと変わっただけで、工程はほぼ昨日と変わらないので、流石に手慣れてきた。特にバタつくこともなく、さらっと完成。

 

 まずは野菜炒めを一口。やはり、美味い。

 フジッコの塩っけと、程よく芯の残ったもやしの食感の組み合わせが、野菜炒めとしてのバランスをうまくとっている気がする。キャベツやニンジン、青梗菜と微妙に違う食感の野菜が混じっているので飽きもこない。

 続いて焼肉を二切れ口に運ぶ。こっちも悪くない。もともと購入時点でタレがかかっているものの若干そのタレが少なめで、普段は別のタレを追加しているのだが、今日は野菜炒めがちょっと濃いめの味付けになっているので、あまりに気にならない。タレよりも肉の脂をいつもよりよく感じられるような気がする。

 あら汁は、まあ悪くない。缶詰時点で骨まで柔らかくなっているサバは食べやすく、出汁がしっかり聞いた味噌汁は、大きめに崩した豆腐といっしょに口へ運ぶと、どこかほっとする。サバの柔らかさが微妙に味噌汁との一体感を崩している気もするのだが、これぐらいは許容範囲内だろう。

 そういえば、今度トマトの味噌汁も試そうと思っていたのだが、購入するのを忘れていた。明日の買い出しでトマトも確保しておくこととしよう。

 かくして、今日の晩飯はまあまあ成功の分類に入るのではないだろうか。

 

(約1000文字。25分)